お勉強が苦手な中学生☆子供の常識は親が作る?
前回の記事で、ご父兄がお子さんの成績を上げるために
やってほしいことを述べましたが、それって、ほとんどが
生活の中で親が子供に教えていくこと
なんですよね。
例えば、
玄関で靴を脱いだらちゃんと下駄箱にしまいましょう
とか、
知ってる人に会ったら、きちんと挨拶をしましょう
とか、
ごくごく当たり前のことを、生まれたときから、生活の中で
自然と教えていくことで、子供は、
やらなければならない事
を、当たり前のこととして身に着けていくんです。
玄関で、靴を脱いだらいちいち片づけるのは面倒だけど、
やらなくてはいけない事
として、認識していくわけです。
ところが、こういう当たり前のことを親が教えていかないで、
勉強しなさい
しか言わないと、勉強さえできれば良い子 というイメージが
できてしまうんですよね。
他の大切なことを教えていない親が多いのも事実です。
例えば、私は家庭教師で、〇曜日の〇時から、A子ちゃんの
授業が毎週あるとしますよね。
そこで、その時間にA子ちゃんのお家へ伺うと、玄関に
メモが貼ってあるんです。
『先生へ
今日は急ですが、主人の仕事の都合で家族で出かけますので、
今日の授業は明日にして下さい』
はぁ~~????
A子ちゃんの家は我が家の近くではありません。
電車で8駅も先です。
しかも、一方的に明日にして下さい、、、って、明日の
私の予定は無視かいっ!!!
当然、親がこういうことを平気でするのですから、子供は
これが、常識なんだと思うわけですよね。
自分の都合で、相手の都合は考えない、という子供ができます。
学習においては、自分の都合優先なので、ゲームが優先されて、
宿題は後回し、、、ということになります。
まぁ、短絡的な例ではありますが、一事が万事で、あらゆることに
影響するわけですよね。
以前、ご夫婦で共稼ぎなので、自宅で授業ができないので、
先生のところに子供を通わせたいんですが、、、という
ご父兄がいらっしゃって、まぁ、私としても行かないで済むなら
楽なので、「いいですよ」ということで、授業を引き受けました。
ある日、その〇男君が授業にやってきたのですが、みぞれ混じりの雨の中、
自転車で、当然傘もささず、レインコートも着ずに手を真っ赤にして
やってきました。
「大丈夫なの?〇男君、風邪ひいちゃうよ」
と、タオルを出してあげて、授業を始めようとしたら、
貸してあげたタオルをその辺に放り出して、
(当然ありがとうございますの一言もなく)
「先生、寒くて疲れたんで、少しここで(ファンヒーターの前で)寝ていいですか?」
と、言うのです。
中2の生徒なんですけどね。
はぁ~~???
手が冷たいから少し温まりたい、というのでしたらわかりますが、
「寝ていいですか?」
って、ナニ!!!???
唖然として言葉が出ない私の前で、その子はゴロリと横になり、
目をつぶって眠り始めました・・・・ビックリ!!!
どうしたものか、、、と考えた末、ご自宅にお電話をしてみたところ、
なぜか、仕事で不在のはずのお父様が・・・・
『すみません、〇男君が、この状態なんですが、もしかして風邪をひいていて、体調が悪いとかないでしょうか? できれば、お迎えにお越し頂けませんか?』
と、お話しすると、そのお父様いわく、
『あー、昨夜遅くまでゲームしてたから眠いんでしょう。寝かせといてください。
私も今駐車場に車を置いてきたところで、もう外に出るのは大変なので』
と、いうことでした。
これ、盛ってない実話です。
っていうか、このレベルの非常識ってたくさんあるんですが、
一番怖いのは、どの父兄も、
『自分は常識的だ』
と、思っていることですね。
こういうご父兄のお子さんは、おしなべて成績が悪い・・・
と、言う事実があります。
100%とは言いませんが、一事が万事、、、という言葉もあるように、
成績の悪いお子さんのご父兄は、「自分は常識はちゃんとある大人」と
思っていて、非常識な行動や言動が多いのも事実です。
お子さんの成績が悪いのは、一概に子供のせいだけではないということですね。